本日なかなか景気の良い記事が日経新聞にありましたのでシェアさせて頂きます。
この記事は日本企業の配当金が最高を記録したという内容でした。
日本企業も株主への還元を(やっと)重視し始めているようです。
□配当、最高の12.8兆円
以下日経新聞の記事より引用です。
好業績を裏づけに上場企業の配当が増えている。
2017年度の配当総額は前年度比7%増の12兆8000億円と最高を更新する見通しだ。
アベノミクスについては賛否両論ありますが企業業績と株価は確実に上昇を続けています。
その結果配当金も前年比7%と大きく伸びました。
それでは配当金を目的として日本企業に投資を行っても良いのでしょうか?
私は「銘柄をかなり絞れば」配当狙いの投資もありかなと考えています。
かなり絞ればというのは理由があります。
日経新聞の記事によると東証一部の主要500社の配当性向は平均31%です。欧州の主要600社は平均62%、米国の主要500%の平均は39%となっています。
平均だけ見ると日本と米国の差はあまりありません。
しかし日本企業の6割が配当性向20~30%に収まっています。
まるで申し合わせたようなこの配当性向の集中これは日本企業特有の「横並び」体質にあると考えています。
つまり競合の配当性向にあわせておけば、自社が批判される事は無いという事です。
この事は一見安全な考え方にも見えますが配当を目的とした投資家にとっては非常に危ない考え方といえます。
というのも、不況などで競合企業が減配や無配をすれば「うちも減配をする理由ができる」と考え簡単に減配や無配転落をしてしまう可能性があるからです。
実際日本企業には連続増配を行っている企業が米国と比較すると非常に少ないです。
これは米国企業と比較すると株主還元が企業活動の中において優先順位が下に見られているからと考えられます。
(もちろん決算資料にはそんな事かいてませんが)
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□下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル
何度か引用させて頂いていますが、株式投資の未来著者であるジェレミー・シーゲル氏によると
長期投資における配当金は再投資を行うことにより下落相場のプロテクター、上層相場のアクセルとなります。
このような重要な配当金を目的とした投資を、(現時点で)米国より重要視していない
日本企業に行うのはリスクがかなり高くなってしまうと考えます。
もちろん探せば日本企業の中にも投資対象候補はありますが探す労力が米国株と比較するとかなり高くなってしまうのかなぁと感じます。
そういうわけで配当金が最高になったからといって日本株にあせらず投資を行う必要は無いですよーと考えました。
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